赤ちゃんとお出掛けする際に気になるのが離乳食。
日本から持って行ったほうがいいのか、現地調達できるのか、安全なのか。
そしてどこでベビーフードを購入できるのか。
今回はアメリカの離乳食事情も含め、ベビーフードについて詳しくシェアしていきたいと思います。
日本とアメリカの離乳食の違い
手作り? それとも市販?
日本では離乳食は手作りが当たり前という考えが多く、ベビーフードを与えることに消極的な意見が多いように感じます。
海外では、特に”食べる量が少ないのに作る手間がかかる” 初期の段階では、手作りせず市販のベビーフードを与えることが多く、手作りや親の食事からの取り分けは離乳食後期の手づかみが始まってからが一般的なようです。
その理由は、
- 共働きが一般的なので時間的余裕がない
- オーガニックベビーフードが簡単に手に入る
日本ではオーガニックのベビーフードをしようと思うと、デパートに入っている自然派食品店や通販で購入する必要があるのに対して、アメリカでは近所のスーパーにずらりと揃っています。
食品1種類のみの裏ごししただけのシンプルなものから、野菜や果物ミックスやパスタまで赤ちゃん用スーパーではないのにこの品揃えです。
離乳食の段階
アメリカの離乳食ステージは日本と同じく4段階に分けられています。
| アメリカの離乳食ステージ | 食べ物 | 日本の離乳食ステージ | | Stage 1 (Supported Sitter/ 支え座り) | ピューレ状の 食品1種ずつ | 離乳食初期 | | Stage 2 (Sitter/お座り) | 水気の少なめの ピューレミックス | 離乳食中期 | | Stage 3 (Crawler/ハイハイ) | 歯茎で簡単に潰れる 柔らかい固形物 | 離乳食後期 | | Stage 4 (Toddler/幼児) | 手で握れ歯茎で 噛める固形物 | 離乳食完了期 |
Stage 1
日本の離乳食初期にあたるステージ1。
ピューレ上の野菜やフルーツを単体で与えます。
炭水化物として人気があるのはライスシリアルやオートミーツなどで、粉末状になっているので母乳かミルクと混ぜるだけで完成。
脳や体の成長に必要なビタミンや鉄など様々な栄養成分が入っています。
Stage 2
ステージ2はピューレ上を卒業し、マッシュポテト上の水気の少ないペースト、またはフォークで簡単に潰せる程度の柔らかさにしてみます。
手づかみをしたがるようであれば、フィンガーフードを用意してあげるのも良いでしょう。
食材は単体のみでなく、複数の食材を混ぜて与え始めるのもこの時期です。
Stage 3
水分少なめのペーストに慣れてきたら、小さな柔らかい固形物を増やしていきます。
この頃から柔らかく煮た小さめのパスタなども食べるようになります。
Stage 4
大人の食べるものから取り分けもできるようになる時期。
まだ塩分は控えめ、高さは歯茎で噛める硬さにしましょう。
アメリカでベビーフードを購入しよう
離乳食期に旅行をする際、大量のベビーフードを日本から持ち込む人は多いと思いますが、アメリカにも種類豊富なベビーフードが揃っています。
アメリカのベビーフードが安全な理由
着色料でカラフルにデコレーションされたケーキ、味と量のみ追求されたジャンクフードなど、アメリカというとなぜか不健康な食品をイメージしがちですが、たくさんのオーガニックベビーフードが売られているのでご安心を。
こちらのUSDA ORGANICという米国農務省の厳しい審査をクリアした商品のみに貼る事ができるシール。
- 全成分の95%以上がオーガニック
- 遺伝子組換えでない
- 成長ホルモンや抗生物質不使用
などの条件が挙げられています。
また人工着色料・香料、添加物もほとんどのベビーフードが不使用、素材の味のみで味付けなどされていないものがほとんどです。
実は日本のベビーフードより安心して与えられそうそうなアメリカのベビーフード、シンプルな素材のみのものもたくさん売られているのでヨーグルトにかけてあげたり、幼児食なってからはスムージーとして与えることもできそうです。
購入場所
日本では、ドラッグストアで購入することが多いベビーフード。
アメリカではどこで購入できるのでしょうか。
スーパー
日本ではドラッグストアの方が種類が多い印象ですが、アメリカでは一番品揃えが多いのはスーパー。
ターゲット、コストコ、ウォールマートなど大型スーパーにもありますが、普通のスーパーにもたくさん売られています。
またホールフーズなど、オーガニック系のスーパーの場合はオーガニックベビーフードが中心となっています。
アマゾン
まとめて購入したい場合や普段Amazon.comをよく使う方におすすめ。
Amazon.co.jpとは別でアカウントが必要なのですが、1ヶ月無料のAmazon Primeを使えば翌日配達も選択可能ですし、Amazon.co.jpでは扱っていないようなアメリカ限定のベビーグッズも購入可能なのでおすすめですよ。
パッケージの見方
離乳食段階
ベビーフードのパッケージ表には下記のように離乳食ステージ(1st food,1,Stage 1など)や成長段階(SupportedSitter/支え座り)が書かれています。
栄養分など
裏を見ると栄養成分(Nutrition)と原材料名(Ingrediens)が記載されています。
例えば、まだお砂糖が加えられた食品は与えたくない場合。
”Total Sugars” というのは果物や野菜に含まれている糖を合わせた数字、そしてその下に書かれている ”Includes -g Added sugars” というのが、砂糖が何g加えられているかの表示です。
例えば左の写真を見ると砂糖が加えられていないのに比べ、右の写真は3gの砂糖が加えられているのが分かります。
段階別おすすめオーガニックベビーフード5選
おすすめのブランドを、アメリカの離乳食の段階(Stageステージ)ごとに紹介していきます。
全て米国農務省(USDA)の厳しいオーガニック基準をクリアしています。
渡米を控えている方で、子どもが食べてくれるか不安、また日本のベビーフードには入っていない食材(南国フルーツなど)にアレルギーがないか確認したい場合は、日本で一度与えてみるとよいと思います。
iHerbというオーガニック用品を扱うオンラインショップから購入することが可能。
決算時、紹介コード「AIT1445」入力で5%オフです。
Gerber Organic
長い歴史を持つガーバーのオーガニック系のブランドです。
ご存知の方も多いと思いますが、母乳かミルクで溶くだけのベビーライスシリアルやオートミールがとても人気です。
Stage 1
Stage 2
Stage 3
Stage 4
HappyBABY & HappyTOT
アメリカのオーガニックベビーフードの中で一番名の知れているベビーフードではないでしょうか?
スーパーでも一番よく見かけましたし、種類も豊富でJ君はどれも喜んで食べていました。
中でもおすすめはプルーン。
離乳食中期頃になると鉄分不足になりやすいので、鉄分が豊富なプルーンのベビーフードは助かります。
Stage 1
Stage 2
Stage 3
Stage 4
Plum Organics
こちらもスーパーでよく見るベビーフードブランドです。
BPAフリーの包装材を使用しているのも嬉しいですね!
パッケージの裏には分かりやすくそれぞれの食べ物が大体どれくらい入っているのかも丁寧に記載されています。
Stage 1
Stage 2
Stage 3
Stage 4
Ella’s Kitchen Organics
こちらはイギリスのブランド。
保存料、人口調味料、着色料、増粘剤不使用で遺伝子組み替えでない食品を使用しています。
フルーツ野菜パウチの他にも主食になりそうなパウチもたくさんあります。
可愛いパッケージに含まれている食品のイラストが書いてあるので食べられない食品がある場合などでも見やすいですね。
こちらは段階別ではなく、6ヶ月以降の全ての赤ちゃん向け。
6ヶ月以降
Peter Rabbit Organics
親も可愛いパッケージに惹かれてしまうようなパッケージ。
可愛いだけでなく、遺伝子組み換えでない食品を使い、グルテンフリー、BPAフリー包装です。
こちらは段階別ではなく、6ヶ月以降の全ての赤ちゃん向け。
離乳食としてだけではなく、キッズ用にスムージーとしても最適です。
アメリカではスターバックスでもPeterRabbitのベビーフードが売られていました。
6ヶ月以降
いかがでしたでしょうか?
私はアメリカに行く際、お魚や(アメリカはお肉は持ち込み禁止です)野菜のお粥ベビーフードを持って行って、野菜やフルーツのパウチと組み合わせてあげていました。
とても便利で日本にはないようなベビーフードもたくさんあり、日本のベビーフードや普段の離乳食と組み合わせることでさらに栄養のある食事になりそうですね。