入院日から数えて3日間にも及ぶ出産を終え、これからは育児に奮闘するのみ…と思いきや、またも産後に予想外の事態が起きました。

予想外だらけの初産出産レポ|2日間の陣痛のすえ緊急帝王切開に… | Ayaka Blog

帝王切開をされた方の中でも私のような状況になる方は多くないと思うので、術後の経過とともに退院が延期となった理由について書いていきたいと思います。

入院中の帝王切開後の経過

誘発分娩をしてもベビーが下がってこず、私の子宮口も開かないので、”分娩停止による緊急帝王切開” という緊迫感のある理由での帝王切開となりましたが、少し出血が多かったということを除き無事に手術が終わりました。

術後の処置

少し手術室で様子を見てから病室に戻ります。

後陣痛はあまりひどくなかったのですが、助産師さんが子宮の状態と体内に血がたまらないようにお腹を押される処置が恐怖でした…

切られたばかりのお腹を結構な力で押され、痛みもありますが傷は大丈夫なのかとヒヤヒヤしました。

そしてその処置、数日間続くのです。

陣痛の痛みと比べるとなんてことないのですが、今でも思い出すとお腹がくすぐったいような感覚になります。

歩行開始と尿道カテーテル抜去

そして術後1日目となる翌日には、血栓予防のため助産師さんに介助してもらいながら歩く練習をし、問題なくトイレにも行けたので膀胱内に入っていたカテーテルも抜くことができました。

後から聞いた話では手術中に1,500mlも出血したそうで、その翌日から歩いていることにびっくり。

カテーテルの抜去はまだ麻酔が残っていたのか痛みはありませんでした。

術後の飲食

手術が終わった日の夜はお水のみ。

食事は翌日の昼食からですが、初めは重湯、お豆腐の汁、ゼリーなど流動食のような胃に負担のかからないものばかり。

普段食べると味気のないものばかりですが、空腹だったのでとても美味しく感じました。

その後、経過に問題がなければ少しずつ固形物が増えてきます。

3日ぶりのシャワー

術後の経過が順調だった私は傷口に防水のテープを貼ってもらい、術後2日目には早速シャワーを浴びました。

傷口に水を当てることや、体を動かして足を洗うこともとても怖かったですが、徐々に慣れていきました。

育児指導

後半はベビーの育児指導などで予定がたくさん。

それに加え、授乳やオムツ替えもあるので適度に忙しく、帰宅後の練習をしている気分でした。

病院やクリニックによっても違いがあると思いますが、私が受けた指導は下記です。

  • 授乳指導
  • 沐浴見学
  • 退院指導
  • 調乳指導

二度の退院延期

ここまでを見るととても順調な経過に見えるのですが、退院日になって問題が発見されました。

退院時検査として行った血液検査で、D-ダイマーという項目の数値が高く血栓ができているかもしれないと…

私の祖母が脳梗塞を患っており血栓については知っていたので、聞いたときはとてもショックでした。

さらに細かく調べるため造影CTを撮ると疑っていた血栓はなく、その代わりに子宮あたりに膿瘍というものが見つかったのです。

抗生剤を点滴してみても悪化するようであれば、再度手術となる可能性もあると言われ、思ったよりも深刻な状況に驚きました。

そして、1週間後。

使用している抗生剤の効果が見られないので他の種類を試しましょうとのことで、さらに1週間退院延期に。

身体は元気なのに治癒していないことと退院できないことがとてももどかしく、1人の時に泣いてしまうこともありました。

結果2週間弱退院が延び、退院時の結果もあまり改善されていませんでしたが、私自身とても元気ということで自宅で投薬治療し、次週検診ということで退院となりました。

その後の検診では見事に数値が改善されておりとても安心しました。

傷について

痛み

“帝王切開は産んだ後が痛い”

結論から言うと私にとっては、耐えられないほどの痛みではありませんでした。

手術の後、麻酔が切れてくると同時に痛みが出てくるのですが痛み止めを使ってもらうこともできるので特に強い痛みを感じることはありませんでした。

1番大変だと感じたのは、ベッドから起き上がること。

電動ベッドを上手く使って少しずつ背もたれを起こし、座った大勢で足を先にベッドから下ろしてから立ち上がると簡単でした。

といっても自宅には電動ベッドがないので、横を向いてから腕の力を使って起き上がるようにしていました。

“いつまで痛みが続いたか”については、1ヶ月頃まではかなり傷を気にしての生活をしており歩くときも小幅でゆっくり、何かの拍子に力を入れてしまったり、皮膚が突っ張る体勢になると痛みを感じました。

数ヶ月過ぎるとある程度普通に生活ができるようになるのですが、傷口を気にしての生活が癖になっていました。

何も気にせず生活できるようになるのは帝王切開をして半年ほど経ってからでした。

その頃には、妊娠前に通っていたホットヨガに復帰し積極的に運動も始めましたが、やはり初めは直接腹筋に力を入れることはどうしても戸惑いがあるのですが、次第に慣れていきます。

またこの頃になるとたまに激しい痒みに夜目が覚めることがありました。

1年以上たった今では失った腹筋を取り戻そうと、お腹中心のエクササイズもしています。

見た目

帝王切開のお腹の切り方には、”縦切り”と”横切り”がありますが、私は”横切り”でした。

帝王切開後には傷口を目立たないように治すテープを病院で貼ってもらいました。

1年経った今は両端が薄くなったように見えますが、まだまだ目立ちます。

しかし傷口は小さめのショーツを履いても見えないほど下の方にあるため今まで気になったことは一度もありません。

陣痛と帝王切開を経験した私が思うこと

私は一度の出産で陣痛と帝王切開、両方を経験しました。

この経験を話すと、1番よく聞かれることは “どっちが痛いか” です。

自然分娩こそしなかったものの、薬で陣痛を起こし投与可能な最大量まで点滴することを2日間繰り返し、間違いなく人生で経験した痛みの中で1番強い痛みだと思います。

そんな痛みを経験した直後に行った帝王切開は、麻酔も術後処置も傷も陣痛より強い痛みと感じることはありませんでした。

ただ術後に感じたことは、傷を痛がってゆっくり歩く私の横を普通分娩のお母さんたちがスタスタと歩いており、完治が早いのは間違いなく普通分娩だと感じました。

人によってどのような痛みに弱いのかで、陣痛か帝王切開の傷かどちらが辛いのか変わってくると思いますが、私の場合は断然陣痛の方が痛いと感じました。

もし次回普通分娩をすることがあれば、迷いなく無痛分娩を選ぶでしょう。